マンション購入後に外資系コンサルへ転身

せっかく住宅ローンの審査に通ったものの、頭金が用意できなくて諦めかけていた時に、なんと家族が不足分を貸してくれると言ってくれました。家族とは言えお金を借りることに対して抵抗はありましたが、どうしても購入したかったマンションなので、借用書を作ってせっかくのオファーを受けることにしました。

 

無事住宅ローンが見つかり、不動産売買契約を結んだ翌日、ブラック外資系旅行会社を解雇され、新たに外資コンサルティング会社でのキャリアが始まりました。さぞかし華やかな世界だろうなと思って飛び込んだこの会社。でも実態は日本人ばかりの旧態依然とした会社でした。

 

外資コンサルティング業界の中では実績も評判も2番手で、給与水準も決し高くありません。マネージャーレベルでもボーナス込みで1,000万円に届くか届かないかで、ブラック旅行会社の方が給与は高かったです。でも斜陽産業の旅行業界にいても将来性はありませんから、たとえ一時的に給与減になったとしても、コンサルタントに転身することが長期的には良いと信じていました。

 

グローバル案件はほぼなく、社内の雰囲気も閉塞感が漂っていたので、また転職しようかと考えていた矢先、たまたま提案で1度だけ一緒に働いたことのある他チームのディレクターから電話がかかってきました。「私競合他社に転職することになって今日が最終出社日なんです」という彼女。ほぼ面識がないに等しい人がわざわざこんな挨拶をしてくるというのは奇妙だなと思いつつ話を聞いていると・・・

 

「ガイシパパさん、この会社で働いていてどう?」と質問されました。これはもしやと思い、こちらも気づかないふりしながら「仕事は好きなんですけど、つまらない案件が多いので、海外案件が多い会社に転職することも検討しています」と答えると、「じゃあ今度行く会社のパートナーに紹介してあげようか?」と予想通りの返答が返ってきました。