食事が買えない時もあった極貧時代

コールセンター派遣社員時代は自分のキャリアの中では黒歴史でした。手取り20万円しかなかった給与から家賃と生活費を引くと残り10万円。そこから毎月8万円のクレジットカードのリボ払いの返済をすると、手元に残るお金は2万円しかありませんでした。

 

当然交際費なんてものはなく、友達と会うこともできるだけ避けて生活していました。スーパーに行っても割引シールが貼ってあるもの以外は買ったことがありませんし、お昼は勿論弁当。十分なお金がなくて、会社の無料のお茶で飢えを凌いだ時もありましたね。

 

コールセンターは24時間稼働だったのでやきんもありましたが、夜仮眠室で休んでいると、「自分の人生このまま終わってしまうのかな」と悲観的になって、自然に涙がこぼれてきたことが何度もありました。

 

幸か不幸か、そこはほとんど電話がかかってこないという特殊なコールセンターでした。居眠りをしながら無駄に時間を過ごすオペレーターもいれば、国家公務員を目指して勉強しているオペレーターもいました。旅行と英語が趣味の自分は、訪日外国人観光客に外国語で日本を案内する通訳案内士の仕事には以前から興味があったので、電話対応していない時は常に試験勉強をしていました。

 

試験には翌年受かったものの、東日本大震災に影響でまだまだ訪日旅行客が少なく、仕事をする機会がありませんでした。コールセンターで働き続けるという人生も覚悟し始めたある日、見知らぬ番号から電話がかかってきました。